先ほどのゴーストワールドに出演していたスカーレット・ヨハンソンの、今度は主演作品です。前作では不機嫌だけど服装的にはコンサバなフリーターのねえちゃんを演じていた彼女ですが、近作ではもうすでに色気全開です。制作期は、ゴーストワールドが2001年、ロストイントランスレーションが2003年なので、2年しか経っていないのに、人って変わるのです。
この作品で私が好きだったのは、主演の彼女の表情です。向田邦子の本か何かで、性的魅力のある女性の口元を「いつも、あ、と言っているような」と例えていたのですが、まさしくその口。ぼんやり何を訴えかけるでもなく投げかけられる、気だるい視線。都会的で、現代人そのものの行動なんですけど、どこか彼女の表情は飾られることのない野生の動物のような感じがします。
最近は色っぽい役が多いですが、こういったナチュラルな演技もすごく素敵だと思います。