こちらは市川昆監督作品のモノクロ映画です。しとやかな女たちが十人、まさしく十人十色で出てきます。ファッションも10人様々、着物からハイカラなドレスまで、みんな自己プロデュース力はばっちりな着こなしです。
大まかな展開としては、一人の浮気性の男をこらしめるといった女たちの復讐劇なのですが、話は最終的に男から仕事を奪うとその男に魅力がなくなるというところに行き着くように思われます。
十人全員に彼女らの背景がクローズされるわけではないのですが、一応皆仕事をばりばりこなしており、しゃんとしているという点が現代的です。しかし、みん
な一人の男に振り回されてしまうのです・・・。そして、振り回された挙句、魅力がなくなったと見切りをつけるのもまた女たち!こういう。働けて恋愛に依存
しない、現代的な女になりたいと、白黒映画から術を学ぶのです。
また、余談になりますが、この作品には今活躍するタレント・俳優(火曜サスペン
ス劇場などによく出ている)の、船越英二さんの父親、船越英一郎さんが出演しています。タイトルにもある10人の女たちがあくまで物語のメインなのです
が、10人の恋愛修羅場の渦中にいる男役を演じています。
この映画、1人の男性を10人の女が愛する話なんですが、十人十色と言うように、10人10通りの愛し方を描いています。
どの愛し方が正しい、正しくないかという意見も、観ている側で十人十色あると思います。